ミルクに栄養素を加えると、学業に良い影響があるのか?


乳児期の栄養として母乳だけではなく、鉄分や長鎖多価不飽和脂肪酸等を加えた特別なミルク(フォーミュラ)を与えるのが良いとすすめられることがあります。


今回は、このようなフォーミュラを与えて、その後の学業にどのような影響があったのか調べた研究をご紹介します。


Effect of nutritionally modified infant formula on academic performance: linkage of seven dormant randomised controlled trials to national education data

栄養調整された乳児フォーミュラによる学業成績への効果


イギリスにおける研究で、1,763人の子ども(正期産や早期産、低出生体重を含む。学業成績については11~16歳)が分析の対象になりました。


様々な栄養素を調整したミルクに関する複数の試験を、学業成績の資料(主には16歳時の義務的な数学試験)に結びつけて分析しています。


結果として、以下の内容が示されました。

①あらゆる栄養素の調整ミルクでも、16歳時の数学の成績に明らかな違いは認めませんでした。

②11歳と16歳の国語の試験を含んだ分析では、11歳の数学と国語の試験に関して長鎖多価不飽和脂肪酸ミルクで成績低下を認めましたが、その他では違いが明らかではありませんでした。


つまり、“母乳に追加して、何らかの栄養調整ミルクを与えても、その後の知能に良い影響を与える証拠はなさそうである”ということです。


知能には様々な側面があり、また他の尺度を用いた成長の評価が必要かも知れませんが、今回の結果では栄養調整ミルクの効果ははっきりしませんでした。



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