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執筆者の写真もりさわメンタルクリニック

生後6ヶ月の機能画像で自閉症スペクトラム障害の発症が予測できるかもしれない


自閉症スペクトラム障害で出現する睡眠障害や感覚特性等、様々な症状と脳の構造変化について指摘されてきました。


今回は、ハイリスクの乳児(生後6ヶ月)の機能画像で2歳における自閉症スペクトラム障害発症の予測ができるかもしれないという内容の研究をご紹介します。


ハイリスクの乳児(生後6ヶ月)で、脳機能機能画像を用いて2歳時の自閉症発症を予測する


近親者に自閉症スペクトラム障害を認めるハイリスクの乳児(生後6ヶ月)59人が対象となりました。


生後6ヶ月の時点で撮影された脳の働きが分かる画像(脳機能画像)を機械学習アルゴリズムを用いて分析し、2歳時点でのASD発症について予測しました。


結果としては、11人の発症のうち9人を予測し(感度81.8%)、発症しなかった場合は全て正しく予測していました(特異度100%)。


つまり、“ハイリスクグループにおいては、6ヶ月時点での画像検査を分析することにより、かなり正確に2歳までに自閉症スペクトラム障害を発症するかを予測できるかもしれない”と言えそうです。


これは、少数のハイリスクグループ内での結果で、すぐに一般化できる内容ではないと思われます。


しかし、早期に療育を導入する重要性を考えると、さらに有効性が確かめられることが期待される内容でした。

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