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執筆者の写真もりさわメンタルクリニック

生活の変化によって認知症は大きく改善するか?


生活改善と認知症との関連を調べたものでは、予防に関するものがほとんどです。


今回は、軽度の認知症ならば生活を改善することによって改善するのではないかという内容の研究をご紹介します。


認知能力低下の反転: 新たな治療プログラム


アルツハイマー病・軽度認知障害・あるいは自覚的な記憶障害のある10人がこの治療プログラムに参加しました。


各自が詳細な検査を受けて個人に合ったプログラムが作成され(後述)、その実施を求められました。


結果として、3~6ヶ月の参加で、10人のうち9人が明らかな認知機能の改善(自/他覚含む)を経験し、記憶の問題で仕事をやめていた6人が仕事に復帰しました。改善を認めなかった1人は後期のアルツハイマー病であったといいます。


少数例の対照のない試験ですが、改善が大きさの記述が印象深く感じられました。


治療プログラムの一例は以下のような内容でした。

①(砂糖や普通のパンなど)単純糖質の摂取を禁止。

②果実・野菜・非養殖魚類の摂取を増加。

③食事のタイミングは厳しく制限。途中で断食の時間が挟まれる。

④エクササイズの重要視。瞑想やヨガをストレス軽減のために行う。

⑤ビタミンD3、魚油、コエンザイムQ10、メラトニン、メチルコバラミンをサプリとして毎日摂取。

⑥女性に対してはホルモン補充療法を再開。


参加者のうち、完全に指示に従えた人は一人もいなかったとのことです。しかし、大きな認知機能改善のチャンスがあるならば、これくらいの努力をしようと考える方も多いのではないかと思われました。



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