産後うつの母に対する認知行動療法は子どもの制御機能を改善する


母親の産後うつは子どもの養育に大きな影響を与えると言われています。


今回は、産後うつの母親に対して集団認知行動療法を行い、子どもの機能的変化を調べた研究をご紹介します。


Changes in infant emotion regulation following maternal cognitive behavioral therapy for postpartum depression

産後うつの母に対する認知行動療法を行った後の乳児の感情制御に対する効果


うつ病の主病名をもつ母親の子ども(乳児)40人と、健常な母親の乳児40人とが研究の対象となりました。


うつ病の母に集団認知行動療法を行い、スタート時点と9週後の乳児の制御機能(脳波や心拍の変化で測定)を調べました。


結果として以下の内容が示されました。

①スタート時点ではうつの母親を持つ乳児では、健常な母の乳児に比較して、感情の制御機能が低下していましたが、集団認知行動療法を開始して9週後では、健常な母の乳児の反応に近づいていました。

②両親からみた乳児の反応性も明らかに改善していましたが、別に調べた母の性質の変化との関連ははっきりしませんでした。


つまり、うつの母に対する集団認知行動療法は、乳児に対して感情の制御機能を改善させる効果を持ち、これは生理的反応としても、両親から見た客観的反応としても明らかであるようです。



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