通常、出産に関連したうつ病(状態)については、「産後うつ」という言葉の通り、通常は出産後にうつ状態が発症すると考えられています。
今回は、出産に関連するうつ状態の経過が実際にはどのような経過をたどるのかを大規模なデータで調べた研究をご紹介します。
Perinatal Trajectories of Maternal Depressive Symptoms in Prospective, Community-Based Cohorts Across 3 Continents
産後うつの症状経過
参加者の居住地域はカナダ、イギリス、シンガポールで、11,563人(平均29歳)が対象となりました。
妊娠前から出産後2年後までを含めて、うつ症状の経過を調べました。
結果として、うつ症状は妊娠期から出産後を通して、比較的同レベルで推移し、これは治療を必要とするうつ状態でも同様でした。
要約:『出産に関連するうつ状態は、妊娠期からすでに始まっているのかもしれない』
出産に関連するうつ状態のサポートは、出産後ではなく、妊娠期(か、それ以前)に始められるべきなのかもしれません。
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