以前から、男女で思考の傾向や求める刺激、コミュニケーション様式が異なるのではないかという指摘があります。
今回は、男女で急性のストレスに対する反応を調べた研究をご紹介します。
Rapid effects of acute stress on cognitive emotion regulation
急性ストレスによる感情制御への即時的影響
健常な男女80人(男女半数ずつ、平均24歳)が対象となりました。
参加者に、急性のストレスとして、冷たい水に手を入れたり、ネガティブな画像を見たりしてもらいました。
ストレスに対する反応として、内分泌の反応(唾液中のコルチゾール濃度)と神経系の反応(循環機能に関する測定値)を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・男性では、コルチゾール(内分泌)を介したしくみとストレスに対する感情制御が関連を示していました。
・女性では、神経系の反応が、感情制御の低下と関連を示していました。
要約:『男性では内分泌、女性では神経系の反応が、急性のストレスに対する感情制御に影響する割合が大きい』
男女では感情制御に利用される情報伝達の主な経路が異なる可能性を感じました。
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