動画やゲームなど、攻撃的な娯楽の内容が、子どもの精神や行動に影響を及ぼすのではないかと懸念されることがあります。
今回は、“awe: 畏怖の念”を喚起するような内容の娯楽に接するとどのような影響があるのか調べた研究をご紹介します。
Awe Sparks Prosociality in Children
畏怖の念が子どもの社会貢献したい気持ちを促す
オランダにおける研究で、158人の子ども(平均10.25歳、52.8%が女性)が対象となりました。
畏怖の念をもたらす内容として選ばれたのが“Song of the Sea”というタイトルのアニメーションで、大自然や他者との絆について考えさせる内容になっています。
結果として、畏怖の念を感じさせる娯楽に接した場合に、以下の内容が示されました。
・他者を優先し、自己の利益を後回しにする傾向が強くなっていました。
・楽しみを喚起するビデオを見た場合よりも、社会的活動(food drive)に貢献する量が2倍に増えていました。
・2~3倍寄付することが増えていました。
要約:『娯楽の内容によって、子どもの行動は変化する』
今回使用された“Song of the Sea”(アイルランドの長編アニメ、日本公開は2016年)は、あらすじを読んで、見てみたいと感じました。
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