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痛みに伴う不眠に対する認知行動療法

◎要約:『痛みに伴う不眠では、疼痛管理に認知行動療法を加えると、(痛み自体に対する効果は明らかではないが)不眠は改善されるかもしれない』





今回は、痛み(非特定の脊椎の痛み)に伴う不眠に対して、疼痛管理に認知行動療法を加えた時の効果を調べた研究をご紹介します。


非特定の脊椎痛に伴う不眠に対する認知行動療法

Cognitive Behavioral Therapy for Insomnia in Pain Management for Nonspecific Chronic Spinal PainA Randomized Clinical Trial


ベルギーにおける複数施設の研究で、脊椎痛に不眠を合併した123人(平均40.2歳、68.3%女性)が対象となりました。


通常の疼痛管理に認知行動療法(6回)を追加し、3、6、12か月後の経過を観察しました。


結果として、以下の内容が示されました。


・認知行動療法を加えたグループと疼痛管理のみのグループでは痛みに関しては、明らかな違いがありませんでした。


・認知行動療法を加えたグループでは、疼痛管理のみのグループよりも不眠が改善し、睡眠の質が高まっていました。



痛み自体が改善しなかったとしても、睡眠が改善するすると生活全体の苦痛を軽減する意味では有効であると思われました。

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