
双極性障害、うつ病等の気分変動を評価する方法は、睡眠時間や食事量等の客観的な指標も存在しますが、ほとんどは本人の主観的な気分の評価に依存しています。
今回は、皮膚の汗腺の活動と関連する皮膚の電気的活動性 Electrodermal activity (以下、EDAと表記)によって気分変動の評価ができないかを調べた発表 the 36th European College of Neuropsychopharmacology (ECNP) Congress をご紹介します。
38人の双極性障害の患者(現在、躁状態12人、うつ状態9人、中間17人)と健常者19人が研究の対象となりました。
参加者はブレスレットを48時間身に着けて、EDA、身体の動き、脈拍、皮膚温を測定しました。
結果として、双極性障害のうつ状態では他のグループに比較して、EDAのピークに達する回数が減少する等の気分変動によるEDAの変化が観察されました。
要約:『携帯可能な機器によって皮膚の活動を調べることにより、気分変動の参考資料を得られるかもしれない』
発表では、治療による変化やうつ病における変化なども述べられており、気分変動や治療の時期により様々な変化があるようでした。
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