定期テストや入学試験の時期には、試験時間にしっかり集中できるように、睡眠の習慣を確立したほうが良い等のアドバイスを聞くことがあります。
今回は、大学の学生を対象に、睡眠の指標と学業成績との関連を調べた研究をご紹介します。
Sleep quality, duration, and consistency are associated with better academic performance in college students
睡眠の質・長さ・持続性が良好な学業成績と関連する
大学の化学の授業を受講している100人が対象となりました。
携帯型のモニター装置を付けて、睡眠時間の長さ・睡眠の質・持続性(一貫性)と学業成績(定期テストとクイズ)との関連を調べました。
結果として、以下のことが分かりました。
・睡眠の質、長さ、持続性は、週や月単位で考えたときの、良好な学業成績と関連していました。
・一方で、睡眠の上記指標は、日単位での影響を与えていませんでした。
・睡眠の指標は、学業成績の偏位の25%を説明していました。
要約:『睡眠の指標は、主として中長期での学業成績に影響する』
前日良く眠れたからテストで成績が良かったという短期的な影響よりは、もっと長期での影響が主である点が興味深い内容でした。
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