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睡眠に対する認知行動療法がうつを予防する


うつ病(状態)に対する認知行動療法が薬剤とほぼ同程度に有効であることは少なくとも知識として一般的となりつつあります。


しかし、不眠に対してはあまり認知行動療法が有効であるという認識がないかもしれません。


今回は、不眠に対して認知行動療法を行うとその後のうつ病への移行を防げるかもしれないという内容の研究をご紹介します。


Prevention of Incident and Recurrent Major Depression in Older Adults With Insomnia

不眠を伴う高齢者におけるうつ病の発症と再燃を予防する


不眠があるがうつではない60歳以上の291人(平均70歳 58%が女性)が研究に参加しました。


参加者を睡眠に対する認知行動療法と、睡眠に関する教育に分け、その後のうつ病への移行を調べました。


睡眠に関する認知行動療法は5つの要素から成り、睡眠に関する非機能的な思考に焦点を合わせた内容・刺激の調整・睡眠衛生・リラクゼーションを含みます。