
様々な年代で睡眠障害があると、その後の認知症発症が増加するという指摘があります。
今回は、睡眠時間の長さではなく、睡眠時間の変動の大きさが、認知能力低下と関連するのではないかという発表(AT SLEEP 2022)についてお伝えします。
the Seattle Longitudinal Studyという研究に参加した55~100歳の成人1,104人(80%が65歳以上)が対象となりました。
睡眠時間の長さや変動と認知機能との関連について調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・(アルツハイマー病の素因となる)APOE遺伝子の型、うつ病の既往は、認知能力低下と関連を示していました。
・睡眠時間の長短について、関連は明らかではありませんでした。
・睡眠時間の変動が大きい場合には、認知能力の低下が明らかに多くなっていました(ハザード比:3.15倍)。
要約:『認知能力に対して、睡眠時間の長さそのものではなく、変化の大きさが影響を与えるのかもしれない』
どのような睡眠が望ましいのか悩ましいところですが、単なる時間の長短ではなく、様々な要素との関連が考えられました。
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