睡眠時呼吸障害から認知症への影響はどのように起こるのか?


以前に睡眠時の呼吸障害と認知症との関連についてお伝えしました。


睡眠時呼吸障害と認知症との関係については証拠の蓄積が進んでおり、関連自体の可能性は高いと言われています。


しかし、その関連がどのように生じるのかは分かっておらず、今回はこの点を障害される脳の領域や一緒に起こる現象を調べることによって確かめようとした研究をご紹介させてください。


Association of Sleep-Disordered Breathing With Alzheimer Disease Biomarkers in Community-Dwelling Older Adults A Secondary Analysis of a Randomized Clinical Trial

睡眠時呼吸障害とアルツハイマー病の関連、その二次的分析


認知症はなく睡眠時の呼吸障害を伴っている127人(平均69.1歳 80人が女性)が調査の対象となりました。


結果として、以下の内容が示されました。

①睡眠時の呼吸障害は、(アルツハイマー病で溜まる物質として知られる)アミロイドの蓄積、灰白質の体積減少、代謝の低下、脳の後帯状皮質・楔前部の血流低下と関連していた。

②(客観的)認知機能の低下、自己申告の認知機能低下や睡眠障害、昼間の眠気とは関連していませんでした。


つまり、クリニックなどでも分かりやすい問診による回答や認知機能検査からは呼吸障害の影響は分からず、体積や代謝・血流を調べる機能的画像検査まで行うことが望ましいと思われます。


睡眠時呼吸障害の頻度は高く、一度は詳しい検査を施行する必要性を実感しました。


#認知症

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