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執筆者の写真もりさわメンタルクリニック

瞑想の副作用について

更新日:5月7日

◎要約:『瞑想で不安などの副作用が出現することもあるが、実践の方法によっても頻度に差があり、出現したとしても多くは一時的で軽度である』





マインドフルネスやボディ・アウェアネス(身体意識)を重視する方法等、方法として瞑想を取り入れている実践が多く存在します。


今回は、瞑想の副作用について調べた研究をご紹介します。


Unwanted effects: Is there a negative side of meditation? A multicentre survey

求めていない影響:瞑想には悪影響があるか?


英語、スペイン語、ポルトガル語を含む多くのウェブサイトで、瞑想についての調査を行い、342人の参加がありましたが、今回の調査では副作用について報告した87人が分析の対象となりました。


実践のタイプとして、ボディ・スキャン(身体感覚重視)、フォーカス・アテンション(注意集中)、オープン・モニタリング(リラックスした観察)、マントラ(呪文や言葉用いた方法)、ヨガなどが含まれ、副作用についての報告がまとめられました。


結果として、以下の内容が示されました。


・参加者のうち、25.4%に副作用を認め、その程度は様々でした。


・副作用の症状として不安、疼痛、現実感低下、軽躁、情動変化、視覚焦点の問題、覚醒度の低下、めまい等がありました(最も多かったのは不安で13.8%)。


・副作用はほとんどは一時的で、瞑想をやめるほどではなく、医療の援助は必要ないものでした。


・副作用を体験する場合で比較的多い条件は、フォーカス・アテンション(注意集中)、20分以上、単独での実践でした。




単独での実践には軽度の副作用も考えられるので、短時間から、自分に合うか見極めながら行うか、指導を受けながら行うほうが、より安全と言えるかもしれません。

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