
マインドフルネスの実践等、Meditation(瞑想)の習慣が、うつや不安の改善・予防に効果的であるとの指摘があります。
今回は、年齢を重ねるに従って自然に進行する脳体積の減少が瞑想によりどのような影響を受けるのか調べた研究をご紹介します。
長期の瞑想習慣による脳灰白質への抗加齢効果
24~77歳の瞑想習慣(平均20年)がある50人(女性22人)が研究の対象となりました。
MRI画像によって脳灰白質の体積を、瞑想習慣のない人と比較しました。
結果として以下の内容が示されました。
①瞑想習慣の有無に関わらず、年齢を重ねるに従って脳灰白質の体積は減少していました。
②瞑想習慣のある場合には、体積減少のスピードがより緩やかになっていました。
③瞑想習慣のある場合には、体積減少の起こる領域が狭くなっていました。
つまり、“瞑想する習慣があると通常よりは脳の加齢がゆっくり、狭くなる”可能性が示唆されました。
しかし、要因については瞑想習慣を保てるような健康的な生活も大きいのではないかと考察されており、今回の結果をそのまま解釈することは困難であると思われました。
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