自殺の危機が迫っていると感じた時に、まずはその場で心理的介入を行うことや安全を確保できるよう手段を講じることは重要ですが、その後の継続的な自殺防止につながっているのか不安が残るところです。
単回の接触による短期の介入が、その後の自殺防止につながるのか調べた研究(複数の研究結果をまとめたメタアナリシスと呼ばれるもの)をご紹介します。
自殺防止の短期介入とその後の自殺企図、継続的支援、うつ症状の関連
自殺防止のための短期介入の効果を調べた14の研究(4,270人の参加者を含む)が分析の対象となりました。
結果として、その時だけの接触にとどまるようなごく短期の介入であったとしても、(うつ症状そのものの改善はあきらかではありませんでしたが)その後の自殺予防に効果があり(0.69倍に低下)、その後の継続的支援に繋がり(3.04倍)に上昇していました。
接触の回数が少なくとも、まずはその場で自殺予防に努め、その後の支援につなげることが重要であると思われました。
#自殺防止
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