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執筆者の写真もりさわメンタルクリニック

神経の炎症マーカーと希死念慮、日常のストレス

◎要約:『神経の炎症の強さと、うつ病における希死念慮や落ち込みの程度には一定の関連があるかもしれない』





今回は脳の画像検査から分かる神経の炎症と、うつ病におけるストレスや希死念慮との関連を調べた研究をご紹介します。


うつ病における神経の炎症、ストレスが関連する希死念慮、落ち込み

Neuroinflammation, Stress-Related Suicidal Ideation, and Negative Mood in Depression


アメリカにおける研究で、うつ病の診断基準を満たす53人(平均29.5歳、69.8%女性)が研究に参加し、そのうち21人については日々のストレスに関連する希死念慮や落ち込みと神経炎症との関連についても調べました。


結果として、以下の内容が示されました。


・神経の炎症の程度が高いと医師が評価した希死念慮も比較的高い傾向を示していました。


・ストレスに関連する希死念慮や落ち込みが強い時期には、神経の炎症が強い傾向がありました。




議論の中では、神経の炎症を抑えることでストレスに対するレジリエンス(心理的な抵抗力、回復力)を改善できる可能性について触れられていました。

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