神経を刺激するヘッドセット装置で不安やうつが改善するかもしれない


反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)や深部脳刺激(DBS)等、ニューロモジュレーション(物理的刺激による神経機能の調節)が成果を上げており、日本でもrTMSなどがメンタルクリニックや病院で行われています。


今回は末梢の触覚神経を刺激する装置 Mechanical Affective Touch Therapy (MATT) で不安やうつの改善を認めるか検証した研究をご紹介します。


Mechanical Affective Touch Therapy for Anxiety Disorders: Feasibility, Clinical Outcomes, and Electroencephalography Biomarkers From an Open-Label Trial

不安障害に対する機械的情動調節装置: 非盲検試験による使用可能性、臨床的効果、脳波の検証


中等度以上の不安障害に罹患した22人の成人がこのMATT(触覚刺激で情動調節を行う療法)の試験に参加しました。


このヘッドセット装置は顎の後ろにある乳様突起と呼ばれる部分から振動を伝えるによって神経刺激を行い、不安やうつの軽減を行うものです。


自宅で、1日2回この装置を使用し、4週間の経過で効果と脳波の変化を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。

①自己報告による4週後の変化で、明らかに不安とうつ症状の改善を認めていました。

②脳波のα(アルファ)、θ(シータ)領域で症状の改善に対応した変化を認めていました。


つまり、“自宅で使用可能な外部から神経を刺激する装置で、不安やうつの軽減を認めるかもしれない”と言えそうです。


非盲検試験(使用する側は刺激の装置を本物だと分かっている試験)であり、偽刺激を対照としていないため、プラセボの可能性は否定できませんが、今後、効果や副作用の検証が期待される装置であると思われました。

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