top of page

神経障害性疼痛の臨床試験における偽薬の鎮痛効果について


偽薬にも、実薬と同じように、試験の効果を比較する時に無視することのできない作用と副作用が存在することが知られています。


今回は、神経障害性疼痛の臨床試験における偽薬の作用と副作用について調べた分析(複数の研究を分析したメタアナリシス)をご紹介します。


慢性末梢神経障害性疼痛の試験におけるプラセボ効果


慢性の末梢神経障害性疼痛に関して偽薬を対照としたランダム化比較を行った臨床試験を分析に含めました。


複数の研究を統合し、偽薬と実薬に関して30%以上の疼痛軽減のあった割合や副作用のあった割合等に関して比較しました。


結果として、以下の内容が示されました。

①30%以上の疼痛軽減を認めた反応率は、偽薬で38%、実薬で51%となっていました。

②副作用のあった割合は、偽薬で50%、実薬で67%となっていました。

③50%以上の疼痛軽減のあった割合が、偽薬で23%に及んでいました。


つまり、“偽薬の使用でも4割程度は明らかな疼痛軽減があり、半分では副作用も生じる可能性がある”と言えそうです。


時々「偽薬投与ならば副作用がない」という認識で偽薬の投与が選択されることがありますが、慎重に考えるべきであると思われました。

閲覧数:50回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page