◎要約:『(アメリカ、カリフォルニア州の)救急を受診する患者のうち3割程度は精神疾患の診断があり、精神疾患の重症度に応じて受診が増える傾向がある』

今回は、精神疾患がある場合の救急受診への影響について調べた研究をご紹介します。
精神疾患診断の有無と救急受診との関連性
Factors Associated With Emergency Department Use by Patients With and Without Mental Health Diagnoses
アメリカのカリフォルニア州における研究で、2012~2014年の救急受診データを分析の対象としています。
結果として、以下の内容が示されました。
・年齢の構成は3,446,338人(7,678,706の救急受診、44.6%が男性)のうち18~30歳:31.6%、31~50歳:40.3%、51~64歳:28.1%でした。
・1年間1人あたりの救急受診は平均1.69回で、29.1%が1つ以上の精神疾患の診断を受けていました。
・精神疾患の重症度に応じた救急受診のリスク上昇は、軽度:2.9%、中等度:12.1%、重度:22.6%となっていました。
精神疾患の診断と他の身体的診断との関連性はなく、精神疾患単独での影響と考えられる結果でした。
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