精神疾患と暴力の関係


精神疾患の中には気分や意欲の低下によって受動的になる場合や、症状として興奮や暴力を認めるものがあります。


ゆえに、精神疾患の種類によっては暴力の被害者となることも、加害者となることも両方あり得るかもしれません。


今回は、精神疾患の罹患者において、暴力に関連する被害/加害が生じる可能性を一般人口や兄弟と比較した研究をご紹介させてください。


Risk of Subjection to Violence and Perpetration of Violence in Persons With Psychiatric Disorders in Sweden

精神疾患罹患者における暴力の被害/加害に関するリスク


スウェーデンにおける研究で、精神疾患の罹患者250,419人が対象となりました。


結果として、精神疾患の罹患者について以下のよう内容が示されました。

①一般人口と比較した場合、暴力の被害を受けやすく(1000人・年あたり7.1人 vs 1.0人)、暴力関連で法を犯しやすく(同様に7.5人 vs 0.7人)なっていました。

②精神疾患のない兄弟と比較して、およそ3~4倍暴力関連の被害/加害が生じやすい傾向がありました。


兄弟と比較するのはできるだけ、精神疾患以外の条件を揃えて、純粋に精神疾患の影響を調べようとするためです。


それをみると、精神疾患の影響として3倍くらい暴力関連のトラブルを生じる可能性が高まりそうです。


各精神疾患の特性により被害も加害もあり得るものとして、暴力によるトラブルをできるだけ避けられるよう症状の軽減や環境の調整に努めていきたいと思いました。

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