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精神疾患と胎児の死亡率

執筆者の写真: もりさわメンタルクリニックもりさわメンタルクリニック

昨日は妊娠前の精神疾患の存在が周産期の問題にどのように影響を与えるのか調査した研究についてお伝えしました。


今回は、妊娠前や妊娠中の精神疾患がどのように胎児の死亡率に影響を与えるのかを調べた研究のまとめ(メタ・アナリシス)をご紹介します。


The impact of maternal prenatal mental health disorders on stillbirth and infant mortality: a systematic review and meta-analysis

死産や出産した児の死亡率に与える母親の精神疾患の影響


死産や出産した児の死亡率(以下、単に“死亡率”と表記)と母親の精神疾患の関連を調べた27本の研究が分析に含まれました。


結果として、以下の内容が示されました。


・13本の研究で、うつ・不安と死亡率の上昇との関連を認めていました(オッズ比1.42)。


・他の13本の研究で、重篤な精神疾患と死亡率の上昇との関連を認めていました(オッズ比1.47)。


・あらゆる精神疾患で死亡率の上昇との関連を認めていました。


要約:『母親の精神疾患は、精神疾患の種類によらず、胎児(出生児)の死亡率を上昇させるかもしれない』


精神疾患そのもの以外にも多くの環境的要素が関連すると思われますが、妊娠に関連した問題を予防する上でも、母親の精神状態の維持が重要であると思われました。



もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/

rTMS治療:

YouTubeチャンネル(オンライン講座):https://www.youtube.com/channel/UCd8RS50q_Ol_x82AL9hhziQ

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