糖尿病については認知症のリスクを上昇させることが示されていますが、糖尿病の治療薬については認知能力との関連がはっきりしていません。
今回は、糖尿病の治療薬として使用頻度の高いメトホルミンについて、認知能力の経過を調べた研究をご紹介します。
メトホルミンの使用は認知能力低下・認知症発症の抑制と関連する
地域に住む1037人が対象となり、この中には糖尿病の123人(そのうち67人がメトホルミンを服用)が含まれていました。
6年の経過観察の結果として、糖尿病でメトホルミンを使っている人は、使っていない人よりも認知症低下がゆっくりで、認知症発症が少なくなっていました。
使い方による違いやこれが血糖コントロールの直接の結果なのか等について不明な点も多いですが、今のところメトホルミンの使用により、認知能力に良い影響が出る可能性が示されました。
#認知症 #糖尿病
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