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統合失調症と双極性障害における睡眠・概日リズム障害


昨日は、統合失調症における睡眠リズムの乱れについてお伝えしましたが、非常に多くの場合、精神疾患では何らかの睡眠リズムの乱れが経験されます。


今回は、統合失調症と双極性障害における睡眠・概日リズム(1日24時間の周期性)障害の分析(メタ・アナリシス)をご紹介します。


Sleep and Circadian Rhythm Disturbance in Remitted Schizophrenia and Bipolar Disorder: A Systematic Review and Meta-analysis


統合失調症と双極性障害における睡眠・概日リズム障害に関する論文を検索し、967人の患者と803人の健常者対照群に関して分析を行いました。


結果として、以下の内容が示されました。


・統合失調症と双極性障害で、睡眠時間とベッドにいる時間が長くなっていました。


・両方の疾患で睡眠潜時(眠るまでにかかる時間)が長くなり、身体的活動が低下していました。


・健常者対照群との差異は、統合失調症の方が大きくなっていました。


要約:『統合失調症と双極性障害に共通して、全体の睡眠時間、睡眠潜時の延長等の睡眠リズムの変化に及ぼす影響が生じている』


睡眠・概日リズムの障害は多くの精神疾患において課題となりやすい症状ですが、活動性の低下に対する対処など、薬剤以外の方法も検討が必要であると感じました。



もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/

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