統合失調症の神経接続部位における蛋白変化
更新日:2020年1月10日

ある細胞の状態や組織等において存在するタンパク質を総体として捉えたものを“プロテオーム:Proteome”と呼びますが、複数のプロテオームを比較することで、起こっている生命現象などを総合的にとらえることが可能となります。
今回は、
i. 統合失調症の神経接続部位におけるプロテオームを把握することにより、生命現象を捉えること。
ii.その生命現象が、神経接続部位に特有のものか、あるいは脳の灰白質全体で起こっているのか調べること。
以上を目標とした研究についてご紹介します。
Synaptic Proteome Alterations in the Primary Auditory Cortex of Individuals With Schizophrenia
統合失調症における一次聴覚野神経接続のプロテオーム変化
48人の統合失調症患者について脳内の神経接続部位におけるプロテオーム(蛋白質)変化と他の組織における変化について調べられました。