
アルツハイマー病のときに脳内だけではなく、網膜にもアミロイドの沈着が
生じることが知られています。
今回は、網膜に沈着するアミロイドの量や分布が認知機能や他の所見とどのように関連しているのか調べた研究をご紹介します。
認知機能低下のある場合におけるアミロイド画像所見の部分的変化
認知機能低下のある34人が研究の対象となりました。
網膜のアミロイド沈着の量・分布と認知機能や脳の器質的変化について調べました。
結果として、アミロイドの沈着量を示すカウント(RAC:retinal amyloid count)と海馬の体積が逆相関(一方が増えたら片方が減るという関係)していました。
また、部位として近位のアミロイド沈着と認知機能の低下が関連していました。
軽度の認知機能低下でもRACが多くなっていました。
糖尿病で網膜の状態を調べるように、アルツハイマー病でもアミロイド沈着を直接見る方法として有用と思われました。
#アルツハイマー病
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