◎要約:『居住地域の緑化の程度が高いと、低い年代の子どもで不安やうつが少なくなるかもしれない』
居住地域の緑化の程度が高いと、精神状態の安定につながるのではないかという指摘があります。
今回は、居住地域の緑化の程度と子ども精神症状について調べた研究をご紹介します。
Green Space and Internalizing or Externalizing Symptoms Among Children
緑化と子どもの内在化・外在化症状
環境の子どもへの影響を調べるための集団 the Environmental Influences on Child Health Outcomes cohortを元にしている研究で、アメリカの41州の子ども(6~11歳)が対象となりました。
子どもの内在化症状(不安やうつ等)と外在化症状(攻撃や規律違反等)について、衛星写真で確認された居住地域の緑化の程度との関連を調べています。
結果として、以下の内容が示されました。
・居住地域の緑化の程度が高いと、低年齢の子どもにおける内在化症状が少ない傾向があった。
・比較的高い年代や外在化症状に関しては、明らかな違いはなかった。
(結果がやや微妙な印象もありますが)居住地域の緑化について、子どもの精神症状を軽減させる効果がある可能性が考えられました。
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