美容皮膚科を受診する場合には、様々なケースが想定されますが、中には身体醜形障害などの精神疾患を背景とする場合もあると考えられます。
今回は、美容皮膚科を受診した患者と、同じ皮膚科でも医療系を受診した患者で、精神的背景と処方薬などの比較を行った研究をご紹介します。
Psychiatric Comorbidity and Pharmacology in a Cosmetic Dermatology Setting: A Retrospective Cohort Study
美容皮膚科における精神医学的合併症と処方
アメリカにおける研究で、美容系の皮膚科Dermatology Laser and Cosmetic Center at MGHを受診した1,000人と同じ病院の医療系の皮膚科を受診した1,000人で比較をしています。
結果として、以下のことが示されました。
・美容系を受診した患者の49%は1つ以上の精神疾患を合併していた。これに対して医療系では33%であった。(精神疾患のうち多かったのは不安障害、うつ病、ADHD、睡眠障害)
・美容系を受診したの44%は向精神薬の処方を受けていた。これに対して医療系では28%であった。(処方薬のうち多かったのは抗うつ薬、抗不安薬、気分安定薬、中枢刺激薬)
要約:『美容系の皮膚科を受診している患者の半数近くが、何らかの精神疾患を合併しており、向精神薬の処方を受けている』
美容系の皮膚科を受診するケースの中には、背景に精神状態(疾患)の影響がある場合も考えられました。
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