職業上の身体活動と認知症になるリスク
- もりさわメンタルクリニック
- 2023年12月11日
- 読了時間: 2分

運動の習慣を持つことは、認知能力を保つために有効であることが知られています。
今回は、職業上の身体的活動の経過が、後年の認知症リスクにどのような影響をもたらすのかを調べた研究をご紹介します。
Trajectories of occupational physical activity and risk of later-life mild cognitive impairment and dementia: the HUNT4 70+ study
職業上の身体活動と高齢期に認知障害/認知症になるリスク
ノルウェーの大規模研究“HUNT4 70+”のデータを用いた研究で、7,005人(女性49.8%)が対象となりました。
職業上の身体活動レベルを1. 安定低め 2. 安定中間 3. 安定高め 4. 増加して低下 に分けて、その後の認知症レベルを調べました。
結果として、以下のことが分かりました。
・2. 安定中間 3. 安定高めでは、1. 安定低めよりも認知症や軽度認知障害のリスクが高くなっていました(認知症リスクについて、安定高めで40.2%、安定低めで27.4%)。
・リスクの比較では、3. 安定高めでは1. 安定低めよりも認知症リスクは1.34倍、2. 安定中間は1. 安定低めよりも認知症リスクは1.36倍となっていました。
要約:『職業上の身体活動が高い方が、認知症や軽度認知障害のリスクが高いかもしれない』
適度な運動は体と脳に良いというのが通常の認識かと思いますが、職業上の身体活動については異なる結果が示されていました。
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