
余暇としての身体活動は認知能力低下に対して予防的に働くことが示されてきました。
今回は、職業的身体活動と余暇における身体活動が認知症リスクに与える影響を調べた研究をご紹介します。
The effect of occupational physical activity on dementia: Results from the Copenhagen Male Study
職業的身体活動が与える認知症への影響
デンマーク(コペンハーゲン)の男性4,721人を対象とした研究です。
1970~71年に雇用されている参加者を募集し(当初40~59歳)、2016年までの経過を観察しました。
結果として、以下のことが分かりました。
・職業的身体活動が高い人の認知症リスクは、座位での作業が中心の人に比べて1.48倍となっていました。
・余暇での身体活動が高い人の認知症リスクは、身体活動が低い人と明らかな相違がありませんでした。
要約:『職業的身体活動は認知症リスクを上昇させ、余暇の活動とは異なる影響を与える可能性がある』
単純に体を動かすことそのものが、認知症リスクに対して予防的効果を持つわけではないのかもしれません。
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