肥満が肝臓由来の死亡率に与える影響


肥満は多くの身体・精神疾患のリスクを高めると言われていますが、今回は特に肝臓が原因の死亡にどのように肥満が影響したのか調べた研究をご紹介します。


Joint associations of adiposity and alcohol consumption with liver disease-related morbidity and mortality risk: findings from the UK Biobank

肝臓関連の死亡に関する肥満とアルコールを組み合わせた影響


イギリスにおける大規模なデータ(UK Biobank)を用いた研究で、465,437人が研究の対象となりました。


およそ10年の経過観察で、1,090人の肝臓疾患による死亡がありましたが、そのうちアルコール性脂肪肝は230人、非アルコール性脂肪肝疾患は192人でした。


結果として、以下の内容が示されました。

①アルコール性脂肪肝・非アルコール性脂肪肝疾患の両方において、(同じアルコール消費量でも)肥満がある場合は、ない場合に比較して肝臓疾患による死亡が増加していました。

②例えば、アルコール性脂肪肝(肥満なし)ではハザード比(生存の減り方を示す値)5.84、アルコール性脂肪肝(肥満あり)ではハザード比10.29と、肥満がある方が同じアルコール性脂肪肝でも影響が大きくなっていました。


つまり、同じアルコール消費量であっても、“肥満は肝臓関連の死亡につながるような状態悪化をもたらす”可能性が示されました。


肥満は、認知症やうつ病との関連も示されており、精神・身体両面への大きな影響が懸念される要素であると言えそうです。

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