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脳の加齢変化と遺伝・臨床的関連

◎要約:『脳の加齢変化が進む速度や範囲にはパターンがあり、血管病変やアルツハイマー病関連遺伝子等の影響を認める』





脳の加齢の速度は個人差が大きく、遺伝的要素や生活様式等様々な要素が関連することが指摘されてきました。


今回は、加齢に伴う脳の構造的変化をパターンに分けて、その変化にどのような要素が関連しているのかを調べた研究をご紹介します。


Genetic and Clinical Correlates of AI-Based Brain Aging Patterns in Cognitively Unimpaired Individuals

認知機能低下のない場合におけるAIを利用した脳の加齢変化と遺伝・臨床的関連


認知機能低下のない45~85歳の27,402人(平均63歳、55%が女性)が対象となりました。


脳の構造変化を調べ、遺伝情報等を含む大規模なデータをAIを用いて分析しました。


結果として脳の構造変化は3つに分けられ、それぞれについて以下の内容が示されました。


・A1グループでは、軽度の萎縮が進み、脳白質の高信号域が出現するパターンでした。


・A2グループでは、加齢変化が比較的速く、高血圧・脳白質の高信号域・血管病変に関する遺伝子変異、アルツハイマー病に関連する要素(アミロイドβ陽性、アポリポタンパク質ε4キャリア)が関連していました。


・A3グループでは、加齢変化が急速かつ広範囲の萎縮を認め、心血管系の危険因子を認め、大きな認知機能低下を伴っていました。



対人交流の多さや食事内容等の生活様式も、脳の加齢変化に対する修飾因子として重要であることが指摘されていますが、上記のような基礎的なパターンをどの程度変更できるのかが気になるところでした。

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