脳動脈硬化とアルツハイマー病の原因物質の関係

#アルツハイマー病


三大認知症と言えば、①アルツハイマー病(β‐アミロイド等の沈着物質と関連)②血管性認知症(脳動脈硬化と関連)③レビー小体型認知症 のことを意味します。


①と②の原因として考えられている脳動脈硬化とβ‐アミロイドの沈着は、実はどこかでつながっているのではないかという考えがあるのですが、今回はこの説を確かめようという趣旨の研究をご紹介します。


Association of Intracranial Atherosclerotic Disease With Brain β-Amyloid Deposition

Secondary Analysis of the ARIC Study

脳動脈硬化関連疾患と脳内β‐アミロイド沈着との関係


70歳から90歳の認知能力低下のない300人(平均年齢76歳)が対象となりました。


動脈硬化関連疾患のリスク(プラークの存在や閉塞の程度等)と脳の機能画像を用いたβ‐アミロイド沈着の評価が行われました。


結果として、動脈硬化の様々なリスク、動脈閉塞の程度の両方とも、β‐アミロイド沈着とは明らかな関連がありませんでした。


それまで別の疾患と考えられていたものが同一のしくみによって生じていることはあり得ますが、少なくとも今回確かめられたレベルにおいては、脳動脈硬化とβ‐アミロイド沈着の関連ははっきりしませんでした。


今後も、認知症の仕組みをより深く理解できるように、現在の疾患の考え方にとらわれずに、情報や現象を正しくとらえるようにしたいと思いました。



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