脳波+機械学習による分析で抗うつ薬の効果を予測できる?

少なくとも日本では、うつ病の治療を薬物中心で行うのがまだ標準的となっています。
症状の特徴を検討し、医学的な証拠と経験を元に、適切と思われる薬剤を選択しますが、必ずしも有効とは限りません。
2回、3回と薬剤変更を繰り返したり、試行錯誤を繰り返しても、結局明らかな改善を認めない場合があります。
このような治療効果の予測が困難であることが、病状そのものに加えて、うつ病の治療過程をさらに困難なものとしています。
今回は、エスシタロプラムという代表的な抗うつ薬に対する効果を「機械学習」を利用した脳波データの分析によって予測できないか調べた研究をご紹介します。
エスシタロプラムによる治療効果を機械学習を用いて予測する