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執筆者の写真もりさわメンタルクリニック

自傷行為の性差について

◎要約:『思春期における自傷行為の世界的な有病率は約1.8%で、北アメリカやヨーロパでは女性の方が男性よりも多い傾向がある』






今回は、世界の各地域における自傷行為の性差について調べた研究をご紹介します。


思春期における自傷行為の世界的有病率に関する性差

Sex Differences in the Global Prevalence of Nonsuicidal Self-Injury in Adolescents

A Meta-Analysis


世界各地の自死を目的としない自傷行為に関する論文38本(266,491人の参加者を含む)が分析の対象となりました。


結果として、以下の内容が示されました。


・17カ国のデータを統合したところ、自傷行為の有病率は17.7%でした(女性の男性に対するオッズ比は、1.60倍)。


・北アメリカとヨーロッパでは女性の方が男性よりも自傷行為のリスクが高い傾向がありました(オッズ比は、北アメリカで2.49倍、ヨーロッパで2.08倍)。


・アジアでは上記のような女性の自傷行為が多い傾向はありませんでした(オッズ比1.00倍)。




地域ごとに上記のような差異がある理由について、どのような文化・社会構造・生物学的背景によるのか、気になるところでした。


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