食事内容や運動の習慣等、生活習慣を改善することによってアルツハイマー病等の認知症リスクを大きく軽減できることが指摘されてきました。
今回は、生活習慣などに関する危険因子と健忘との関連を調べたCDC(Centers for Disease Control and Prevention)のレポートをご紹介します。
45歳以上の成人におけるアルツハイマー病や関連する認知症についての調整可能な危険因子
ここでは、危険因子として、身体活動・運動の減少、喫煙、過剰な飲酒、肥満、高血圧、糖尿病、うつ病、聴力障害が挙げられいます。
これによると、45歳以上の自覚的な物忘れと生活習慣について、以下の内容が指摘されていました。
①主観的な物忘れがある場合には、4つ以上の危険因子がある場合が比較的多かった(34.3% )。
②主観的な物忘れの有病率は危険因子の数によって大きく異なっていた(危険因子4つ以上で25.0% vs 危険因子なしで3.9%)。
つまり、“危険因子を減らすことで中年期以降の物忘れを減らすことができるかもしれない”と言えそうです。
認知症になる以前の物忘れについても、生活習慣上の危険因子の影響が大きいことが考えられました。
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