今回は、自閉スペクトラム症における、大麻やカンナビジオール(以下、CBDと表記)の使用について調べた研究をご紹介します。
Cannabis and cannabidiol use among autistic and non-autistic adults in the UK: a propensity score-matched analysis
イギリスの自閉症/非自閉症成人における大麻とカンナビジオールの使用
イギリスにおけるオンラインの調査を元にした研究で、269人の参加者と比較対照としての166人を含んでいます。
結果として、以下の内容が示されました。
・自閉スペクトラム症における過去12か月におけるCBDの使用は、比較対照群と比べて3.52倍(オッズ比)となっていました。
・自閉スペクトラム症では麻抽出成分(カンナビノイド)に関するニュースや医師からの情報に関する信頼度が低くなっていました。
・自閉スペクトラム症では、麻抽出成分(カンナビノイド)の使用に関する支援を求めるのに、“誰も自分を理解してくれない”、“慣れていないところに行く”、“群衆や混雑しているところに行く”ことに関する障壁が感じられていました。
要約:『自閉スペクトラム症では、カンナビジオール等の麻抽出成分の使用が多く、支援を求めにくい傾向がある』
自閉スペクトラム症では、不安や緊張を和らげる目的でのCBDの使用が増えることが考えられました。
しかし、その特性上、何らかの支援が必要になったときには支援を求めにくい傾向があるのかもしれません。
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