昨日は、子どもや思春期の若者について“ADHD”の診断が急激に増えている傾向についてご紹介しました。
今日は、比較的若い年代の女性について、ADHD治療薬の使用が大幅に増えている現状に関して報告したレポートを紹介します。
個人保険を使用している15~44歳の女性におけるADHD治療薬の処方
アメリカの疾病対策を行っている機関であるCDC(Centers for Disease Control and Prevention)のレポートです。
主要なところとして以下のような点が挙げられます。
①15~44歳の女性におけるADHD治療薬の使用率は0.9%(2003年)⇒4.0%(2015年)と10年ほどで3倍以上増加している。
②増加の割合を年代別でみると、25~29歳の7倍が最も多く、ついで30~34歳の5.6倍となっている。
これらの年代は通常“妊娠可能年齢”と言われることが多く、ADHD治療薬の胎児への安全性がはっきり証明されていない現在において、次世代へのリスクも懸念されるところです。
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