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若い年代でのアルコール多飲は脳の構造に影響する


アルコールの乱用は長年継続すると栄養障害を介して脳に機能上の障害を及ぼすことが知られていますが、直接的な影響について詳しいことは分かっていません。


今回は若い年代でアルコールの多飲が、脳の構造にどのような影響を与えるのか画像検査を用いて調べた研究をご紹介します。


アルコール多飲と思春期における脳の構造変化の関連


12歳から21歳の451人が研究の対象となりました。このうち291 人(64.5%)がアルコールをほとんど飲まず、 160人 (35.5%)でアルコールの多飲を認めました。


アルコールの飲み方に関する5回の調査と脳の構造的変化が分かる画像検査2回を4年の経過の中で行いました。


結果として、アルコールの多飲が認められる人では脳の白質の繊維の統合性が悪化しており、これは若い年代でアルコールの多飲が始まるとより大きな影響が出ることが示されました。


つまり、若い時からアルコールをたくさん飲んでいると脳の神経線維の走行に影響が出るようです。


これが、直接的にアルコールの認知機能に対する影響を説明するのかは不明ですが、アルコール乱用が脳に対して構造的変化を及ぼす可能性を示していると思われました。

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