若年からのうつ病では、その後循環器疾患が増加すると言われています。また、循環器疾患の背景には高血圧や脂質異常症がある場合が多く認められます。
今回は、思春期のうつ病で、脂質濃度にどのような変化が起こっているのかを調べた研究をご紹介します。
The association between adolescent depression and dyslipidemia
思春期におけるうつ病と脂質異常との関連
うつ病に罹患している場合とそうでない場合(健常者)を含んだ243人(68%が女性、平均15.04歳)が対象となりました。
結果として、以下の内容が示されました。
・(体格指数など、他の要素を調整しない場合)うつ症状が強い場合には、総コレステロール値が高くなっていました。
・(他の要素を調整した場合で)うつ症状が強い場合に、HDLが高く、中性脂肪/HDLが低くなっていました。。
要約:『思春期のうつ病では何らかの脂質異常が生じている可能性がある』
付随する要素も多く、一概には言えないかもしれませんが、若年者のうつ病で脂質成分の変化が生じていることが考えられました。
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