◎要約:『子どもを含む若年者の頭痛の頻度は、食生活や生活時間帯、アルコール使用等の生活習慣との関連を示しているかも知れない』
痛みの程度が著しく頻繁な頭痛が、精神状態や活動性に大きな影響を与えている場合をしばしば経験します。
今回は、若年者における生活様式が頭痛の頻度にどのような影響を与えているのかを調べた研究をご紹介します。
Lifestyle Factors Associated With Frequent Recurrent Headaches in Children and Adolescents
A Canadian Population–Based Study
子どもと思春期若年者の頭痛と生活様式の関連
カナダにおける研究で、5~17歳の若年者4,978,370人(平均10.9歳)が対象となりました。
頭痛の頻度について、週に1回以下あるいは1回より多いグループに分け、生活様式との関連を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・頭痛の頻度は不規則な食生活、遅い生活時間帯、過剰なスクリーンタイムと関連を示していました(例:スクリーンタイムが週に21時間以上では、オッズ比で2.97倍)。
・12歳以上では、物質使用(アルコール、タバコ、電子タバコ、大麻)や過食との関連が明らかでした(例:毎日の喫煙では、オッズ比で3.81倍)。
因果関係については不明ですが、一般に不健康とされる生活様習慣や物質使用と頭痛の関連性が確認された内容でした。
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