◎要約:『アメリカにおける自死において、6割程度は精神科診断を受けていない』

今回は、アメリカにおける若年者の自死と精神科診断の有無について調べた研究をご紹介します。
若年者の自死と精神疾患の診断
Youth Suicide and Preceding Mental Health Diagnosis
アメリカのCDC: the Centers for Disease Control and Preventionの自死に関するデータ(2010~2021年)を元にした研究で、自死した40,618人(20~24歳が58.1%、79.2%が男性)を対象としています。
結果として、以下の内容が示されました。
・59.6%は精神科の診断を受けていませんでした。
・46.8%は銃器を用いて自死していました。
・(他の手段よりも)銃器を用いた自死や、民族的なマイノリティに属する場合のほうが、診断を受けている割合は低くなっていました。
自死に至るまでに、精神科医療サービスや何らかの支援につながる経路が必要であると思われました。
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