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執筆者の写真もりさわメンタルクリニック

葉酸が抗うつ薬による治療の効果を高めるかもしれない


抗うつ薬による治療の有効性は6~7割と言われており、複数の抗うつ薬を使用して治療の効果を認めなかった場合について、治療抵抗性という言葉を使うことがあります。


今回は、補充の治療として葉酸の効果を調べた複数論文のまとめをご紹介します。


A Review of l-Methylfolate as Adjunctive Therapy in the Treatment of Major Depressive Disorder

うつ病の補充療法としての葉酸の効果


2本のランダム化比較試験(RCT)を含む6本の研究が調査の対象となりました。


いずれも葉酸を加えた場合の補充療法の効果を認めていましたが、特に2本のRCTにおいて、さらに分析を加えた結果では、


・BMI(体格指数)が30以上

・炎症の指標(CRP、TNF-α、IL-8等)が高い場合


に葉酸補充の効果を認めていました。


要約:『治療抵抗性のうつ病において、葉酸を加える意義は、特に肥満や炎症の所見がある場合に大きい可能性がある』


葉酸自体に副作用はなく、他の点からも栄養素として重要なので、自然の食品から摂取するか、ここで使用されている葉酸(LMF)を15㎎/日をサプリとして補充することも考えられました。



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