今までに親の高年齢と子どもの統合失調症や躁うつ、自閉症スペクトラム障害の関連が指摘されてきました。
今回は、親の若年と子どものADHDとの関連について調べた研究をご紹介します。
Parental Age and the Risk of Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder: A Nationwide, Population-Based Cohort Study
両親の年齢とADHDのリスク
フィンランドにおける研究で、ADHDに罹患した10,409人と、比較としての健常者39,125人が対象となりました。
様々な条件をマッチさせて、ADHDの発症リスクに影響を与えている要素を探しました。
結果として、以下のことが分かりました。
・父親が20歳未満のとき1.55倍、母親が20歳未満の時1.41倍、子どものADHDが多くなっていました。
・親がより高年齢の場合には子どものADHDは少なくなっていました(例:母親が40歳以上の場合、ADHDの割合は0.79倍)。
要約:『両親のどちらかが20歳未満のときには、子どもがADHDを発症する可能性が上昇するかもしれない』
両親とも若い場合には、さらに発症リスクが高くなるというデータもあり、20歳未満の夫婦の養育においては、子どものADHD傾向についても注意が必要であると思われました。
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