解離症状を客観的に評価する試み


「いつの間にか自分で覚えのないことをやっている」等、自我障害から様々な症状が出現する現象(障害)を“解離(性障害)”と表現します。


心的外傷後に現れることも多いことで知られていますが、症状の評価はご本人の訴えを中心に行うしか方法がなく、健忘を伴う場合には特に病態が詳しくつかめず、困ることがあります。


今回は、この解離症状についての客観的評価を行えないか、機能的画像を用いて調べた研究をご紹介します。


Large-Scale Functional Brain Network Architecture Changes Associated With Trauma-Related Dissociation

心的外傷に関連する解離の脳ネットワーク上の変化


子供の時に虐待の経験を持ち、現在解離症状が出現している女性65人が研究の対象となりました。


脳の機能的MRI検査を行い、脳の各部分の機能的繋がり(ネットワーク)について機械学習を用いて分析を行いました。


従来の変化を見る方法では、明らかな違いがありませんでしたが、機械学習を用いて多くのデータを分析すると特に思考を行っていないときの脳の状態(デフォルト・モード)や前頭-頭頂葉のネットワークに関して、通常との変化を認めました。


まだ、実際の診断や重症度評価に使用できる段階ではありませんが、ネットワークの様態を評価することで、解離の客観的評価を行える可能性を感じました。


#解離性障害


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