医師や患者のコミュニケーション様式、主訴の内容や経過等によって、大きく診察時間は異なると思われます。
今回は、診察時間と不適切である可能性のある処方(細菌性を思わせる所見がない上気道炎への抗生剤処方等)との関連について調べた研究をご紹介します。
Association of Primary Care Visit Length With Potentially Inappropriate Prescribing
初期診療の診察時間と不適切な可能性がある処方
2017年における医療記録のデータを用いた研究で、400万人の患者について、スタンプで記録された診察時間を元に、処方内容との関連を調べています。
結果として、以下の内容が示されました。
・人口統計の特徴としては、若年、公的保険、ヒスパニック系、非ヒスパニック系黒人で、診察時間が短くなっていました。
・診察時間が短いと、抗生剤の上気道炎に対する処方、オピオイド類やベンゾジアゼピン類の疼痛に対する処方が多くなっていました。
要約:『患者の特徴も影響して、診察時間が短い場合に、不適切な可能性のある処方が増えるかもしれない』
主訴や要請の内容、医師や患者の傾向等、付随する要素の多いことが考えられる内容ですが、全体的な傾向としては理解できる結果でした。
もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/
rTMS治療:
YouTubeチャンネル(オンライン講座):https://www.youtube.com/channel/UCd8RS50q_Ol_x82AL9hhziQ
تعليقات