昨日は、アメリカの診察時間が平均20分弱であることをお伝えしました。
今回は、世界的に見て、診察時間にどのような違いがあるのか調べた研究(システマティック・レビュー)をご紹介します。
International variations in primary care physician consultation time: a systematic review of 67 countries
初期診療における診察時間の国際的な多様性
初期診療における診察時間とその影響について調べた67か国の研究が分析に含まれました。
結果として、以下の内容が示されました。
・診察時間には各国で大きな違いがあり、バングラデシュの48秒からスウェーデンの22.5分まで、大きな開きがありました。
・概要として15ヵ国では5分未満、25か国で5から9.9分、11か国で10から14.9分、13か国で15から19.9分、3か国で20分以上となっていました。
・日本の場合は研究によってばらつきはありますが、6から10分となっていました。
・診察時間は診察ごとの費用や診察医師の数、医師の満足度等と関連を示していました。
要約:『診察時間は各国で大きな開きがあり、日本は比較的短時間で6から10分程度である』
一人当たりの診察時間の長さは、必然的に医療費の増大や気軽に医療を受けられない状況を招く可能性があるので、一概に診察時間の長い国の状況が望ましいとは考えにくいのですが、バランスのとれた医療の仕組みになることが望まれました。
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