中年期以降(高齢期も含む)の運動が認知症の発症を少なくすることが指摘されてきました。
今回は、歩数計を用いた測定結果と、認知症の発症リスクとの関連を調べた研究をご紹介します。
Association of Daily Step Count and Intensity With Incident Dementia in 78 430 Adults Living in the UK
1日あたりの歩数と認知症発症リスクとの関連
イギリスの大規模な生体データ(UK Biobank)のデータを用いた研究で、イギリスに住む78,430人(平均61.1歳、55.3%が女性)が対象となりました。
1日あたりの歩数と認知症発症との関連を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・歩数が多いほうが認知症発症が少ない傾向があり、最も認知症発症の割合が少なくなっていた歩数は1日あたり9,826歩(ハザード比0.49倍)でした。
・認知症発症を少なくするために効果のある最低限の歩数は3,826歩(ハザード比0.75倍)となっていました。
要約:『たくさん歩く生活のほうが、認知症発症が少ない傾向があり、1万歩程度が最も認知症が少なくなるかもしれない』
座っている時間が短いほうが良い等、様々な表現がなされますが、認知症抑制のために、できるだけ活動的に過ごすのが良いことは確かであるようです。
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