認知行動療法による脳の反応改善について



パニック障害に対して、(日本では薬物療法が主流ですが)認知行動療法による治療がなされることがあり、頭の中に浮かぶ言葉に対する反応が改善されると言われています。


今回は、パニック障害で起こっている脳の反応を確かめ、認知行動療法がそれをどのように変えるのかを調べた研究をご紹介します。


Effect of CBT on Biased Semantic Network in Panic Disorder: A Multicenter fMRI Study Using Semantic Priming

パニック障害で変化を来した言語処理に対する認知行動療法の効果


パニック障害に罹患した118人について、認知行動療法を行っていない状態で、言葉に対する反応を機能的MRIと呼ばれる画像検査で調べました。


また、認知行動療法を行った42人についても、同様の検査を行い、脳の反応の違いを分析しました。


まず、パニック障害ではパニック症状のきっかけとなる言葉(論文中では“エレベーター”)に対する脳の反応が通常より迅速に起こり、特に前帯状皮質という部位の活動抑制が生じていました。


そして、認知行動療法を施行した後には、このような障害による変化が軽減し、同じようなきっかけとなる言葉を聞いても、脳の反応は少なくなっていました。


上記のように、認知行動療法によるパニック障害への効果が、客観的に示されましたが、今回分かった症状軽減のしくみを参考に、より有効な治療法の可能性(言葉やイメージへの介入を意識して行う等)が広がるように思われました。



#認知行動療法 #パニック障害

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