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身体的な健康の感覚と心理療法の効果

◎要約:『身体的な健康度の感覚は、高齢期における心理療法の種類別の効果に影響を与えるかもしれない』






非常に大まかに言って、認知や行動に焦点を当て、気分への影響を援助者と一緒に調べていくやり方を“認知行動療法”と呼び、特に認知などへの洞察を求めずに、傾聴や共感を主とするやり方を“支持的精神療法”と呼びます。


今回は、高齢期のうつに対して行う認知行動療法や支持的精神療法の効果が、身体的な健康の感覚によって異なるかを調べた研究をご紹介します。


Perceived Physical Health and Cognitive Behavioral Therapy vs Supportive Psychotherapy Outcomes in Adults With Late-Life Depression

A Secondary Analysis of a Randomized Clinical Trial

身体的な健康の感覚による認知行動療法と支持的精神療法の効果の違い


ドイツにおける研究で、229人(平均70.2歳、66%女性)に認知行動療法または支持的精神療法を行った元の研究データを二次的に分析しています。


身体的な健康の感覚、身体的合併症等と心理療法の効果との関係を調べました。


結果として、以下のような内容が示されました。


・身体的な健康度の感覚が高いと、認知行動療法の方が支持的精神療法に比べて、うつ症状に対する効果が高くなっていました。


・身体的な健康度の感覚が低いと、支持的精神療法の方が認知行動療法に比べて、うつ症状に対する効果が高くなっていました。


・実際の身体疾患の状態は、心理療法の効果に影響を与えていませんでした。



認知行動療法は自分の認知を見つめるためのホームワークをして頂く等、一定の負荷がかかる面もあります。


そのような精神(心理)療法ごとに要求される心理的負荷が適応に影響するのではないかと思われました。

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